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2010年05月26日

腰痛・「ナンバ」歩き

古武術といえば、忍者を連想するだろうか?

近年ではスポーツや介護、音楽やダンス、果てはJAXA(宇宙航空研究開発機構)までが古武術の動きに関心を寄せている。


古武術の基本の歩きを「ナンバ」という。

昔の日本人の歩き方は、左右同側の手足を出す。

これが「ナンバ」である。

だが、由来は歌舞伎の踏み方の名称であり、近年になってからつけられたもので、正確には昔の日本人の歩き方の称ではない。


「ナンバ」歩きは近年、腰痛や変形性関節炎に良い効果があるとされ、注目さるている。


なぜ腰痛に効果的なのか。

それは、体をねじらない、効率よい動作を求める古武術の発想にある。

古来日本人の歩き方では手を振らないか、振るとすれば足と同側の手を出す。

この歩き方だと、腰はねじれない。

現代風の歩き方は、常に腰をねじっているため、腰痛持ちの人には負担が大きいようだ。

試してみるとわかるが、スムーズに大きく歩める。


疲れない、負担をかけない。

長い距離を歩いて移動していた昔の人間の姿がそこにある。


同側の体全部が同方向へ迎う。
この、目的に向かう無駄のない動きの流れはアレクサンダーテクニークの理論でもある。

もちろん、現代風の歩き方にも利点や行動学があるはずで、決して「ナンバ」だけを推奨するわけではない。


美的にかける?だろうか…

時代劇を思い出してほしい。

着物を着たお姫さまがスッスッと歩くとき、手はどこにある?

体の横ではなく、軽く前太ももあたりにある。

加えて、ねじらないため、着物が着崩れない。

これから、夏。

浴衣を着たら、心がけて
(^^)v



※宝島社文庫「古武術で蘇るカラダ」監修・甲野善紀





  

Posted by ノア at 19:31Comments(2)