2013年10月02日
ひとつのこと

引退会見少し前の宮崎駿の言葉。職人的なスタッフの理想として
「アニメだけという奴がいい」
と答えていた。
趣味も仕事もすべてがそれ。
時折、私のところで働きたい。学びたい。といってスタッフ志願がくる。
最初に、他店よりも水準が高い事。
個人差があるが3ヶ月は収入がなくとも学ぶ覚悟が必要。
レッスンは無料である。
素直に指導を受けていれば一生食べていける茶碗が手に入ること。
3回レッスンするあいだに自分の進路を決めて、やるなら3ヶ月、やり遂げること。
「頑張ります」と多くの子がいう。
「甘くはないけれど頑張れば必ずできる。資金は大丈夫?覚悟はある?」
そして、レッスンが始まる。
実技はがむしゃらにするものでもない。
反復で覚えることで頭でなく体で覚える。
頭で覚えることはほかにある。
数百のテキストを好きに読むように指示する。足りなければネットや図書館、本屋で読むこと。
本に書いてあることを私が音読してやる必要はない。学校じゃないのだから。
おすすめの本もアドバイスする。
「わからなければ聞きなさい」というと。
ほとんどの本に書いてあることを聞いてくる。
これ、読んだ??読んで感動したと言ってたよね???
そして、、自習に飽きて辞めていく。
がむしゃらにレッスンする覚悟をしたのにレッスン実技が驚くほど短いと拍子抜けする。人のための仕事と思ったけれど客は来ない。
自習に飽きるほどテキストを読み尽くしたか。
短く単純な実技を完璧にできたか。
お客様をするレベルにないことがわかっているか。
少なくとも3レッスンを超えて頑張る決意をし、3ヶ月持たないスタッフは嘘つき者でしかない。
夢の仕事だったという自分に嘘をつき。
1レッスンに1万円以上のお金をかけ周囲の信用をかけている私に嘘をつき。
快くレッスンに付き合ってくれた人ヒトにも頑張ると嘘をついた。
逃げずにやり尽くして、3ヶ月はやり尽くして挫折するぐらいのこともできない大人は小さな喜びと感謝の実の味を知ることはない。
やり遂げた成功体験がないから違うと思うや方向転換をして逃げる。
自分に有利な言い訳を探して自分のせいではないと自分に嘘をついて、、。
1度きりの人生。もったいない。
がむしゃらに1つこと。1度きりの人生なのだから。
Posted by ノア at
15:26
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