2011年04月26日
残心
前の記事『静か』を意識することは日本の武道・芸道に通じると書きました。
それは『残心』です。
武道では
『折りえても心ゆるすな山桜さそう嵐の吹きもこそすれ』
〜桜を折り手に入れたとしても油断するな。嵐でも吹けば散ってしまう。
茶道では(千利休)
『何にても置き付けかへる手離れは恋しき人にわかるると知れ』
〜茶道具から手を離すときは恋しい人と別れる時のような余韻を持たせよ。
どちらも技を終えた瞬間に動作が終わるのでなく持続(余韻)をもたせるよう諭しています。
日本伝統の武道・芸道はすべて『残心』を重んじます。
『残心』なければ、技が素晴らしくても認められません。
『残心』なければ、確実に面を打ち抜いても技あり・勝利とは認められません。
されてない方には不思議でしょうが、ホントです。
そこに、大切さと一種の美が見えます。
流派によっては『前心』『通心』『残心』を大切にするところもあります。

桜の季節、特に日本人だなぁと意識します。
一輪の開花を早くから迎え待ち、
咲いて存分に感じ楽しみ、
風雨を心配し、
最後の花びらが散っても惜しむように余韻に浸り、
寂しさとともに緑葉に息吹を感じ
来年を望む。
長い日本の血が懐かしさにも似た、不動のものを伝えているように…
これこそが『残心』。
それは『残心』です。
武道では
『折りえても心ゆるすな山桜さそう嵐の吹きもこそすれ』
〜桜を折り手に入れたとしても油断するな。嵐でも吹けば散ってしまう。
茶道では(千利休)
『何にても置き付けかへる手離れは恋しき人にわかるると知れ』
〜茶道具から手を離すときは恋しい人と別れる時のような余韻を持たせよ。
どちらも技を終えた瞬間に動作が終わるのでなく持続(余韻)をもたせるよう諭しています。
日本伝統の武道・芸道はすべて『残心』を重んじます。
『残心』なければ、技が素晴らしくても認められません。
『残心』なければ、確実に面を打ち抜いても技あり・勝利とは認められません。
されてない方には不思議でしょうが、ホントです。
そこに、大切さと一種の美が見えます。
流派によっては『前心』『通心』『残心』を大切にするところもあります。

桜の季節、特に日本人だなぁと意識します。
一輪の開花を早くから迎え待ち、
咲いて存分に感じ楽しみ、
風雨を心配し、
最後の花びらが散っても惜しむように余韻に浸り、
寂しさとともに緑葉に息吹を感じ
来年を望む。
長い日本の血が懐かしさにも似た、不動のものを伝えているように…
これこそが『残心』。
Posted by ノア at
16:47
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