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2009年05月07日

私が、イチバン、怖いこと

5歳に満たない頃

初めて『恐怖』を認識した。

2歳半からの喘息キャリアの私の枕元で何度か聞いた言葉が、きっかけ。

『だめかもしれない』=『死』


『死』って、なんだろう?

泣きながら母に聞く。

母「眠ってる時と同じよ。」

私「いつまで?」

母「永遠に。」

私「永遠って、どのくらい?」

母「ずっと。」


怖くて怖くて泣いた。


泣く私に母が言った。

母「また、生まれてくるのよ。今みたいに。」


私「何回?」


母「ずっと。」


でも、私は教育テレビで、人間の時代が浅いことも知っていた。

私は以前はブロントサウルス(お気に入りの玩具)だったのか?

しかし、記憶はいっさいがっさい無い。



今でも、思うと胸が「ひゅん」と怖くなる。


私が怖かったのは

死ではなく

『永遠』

という、計り知れない長さだった。


例えば、私の体はどこまでが私なのか。

目に見える体から10センチ先に私の汗や匂いが飛んでいたら、そこには私がいる。

そうやって、緻密に調べると…私も永遠に広がっている気がする。


『宇宙は?』


宇宙も永遠ではないらしい。

『壁』がある。

『壁』はどのくらい?


分厚い分厚い壁が果てしなく続く?

『永遠』?

終わりの向こうは黒い空間…永遠に?


『永遠』という、理解不能な長さ。

私には、死よりも幽霊よりも怖く感じるもの。


いまだに。
  

Posted by ノア at 23:02Comments(6)

2009年05月07日

ペーパータオルの作法から

〜警告〜
お食事直前の方は、画像を御覧にならないでください。


齢65のK様がトイレから戻られて仰った。

「この歳にして、悟ったぞ!」


アミトでは他に施術中のお客様が二人。

みんなが聞き耳を立てているのがわかる。


あ「どうなさったんですか?」

K様「手を洗うときにな。
先にペーパータオルを1枚、用意しておいてから手を洗うんじゃ。
下のペーパータオルが濡れないから、後の方に迷惑をかけない。」



アミトでは…m(__)m…

立派なペーパータオルホルダーが無い故…
お客様に心遣いさせてしまって、申し訳ない。


とはいえ、なかなかの名案。
というか、それだけのことが、確かに、なかなか気付かない。

1枚ずつ引き出せるタイプのペーパータオルホルダーを設置していない店はアミト以外にもある。


「あぁ〜なるほど。」

隣のベッドの富豪夫人が呟いた。


K様の知恵に感謝。

そして、私に教えてくださったK様の親切に感謝。


きっと、

困ったことの多くは、こんな小さな変化で解決できるのかもしれない。  

Posted by ノア at 14:38Comments(2)

2009年05月07日

ラベンダーの記憶

アロマテラピーの本には多くの例が載っている。

例えば

イギリスで、余命少ないと医師から宣告された老女にラベンダーの精油で足のトリートメントを行った。

その夜、老女は穏やかな気持ちで久しぶりに熟睡できた。

彼女は少女の頃の夢を見たそうだ。

懐かしい実家の庭にはラベンダーが多く咲いていた。



ラベンダーは精油の代表選手で、私も大好きだ。

害が少なく多くの良い効果をもたらす。


精油には薬効に近い成分が多く、血圧を上降させたり、リラックスさせたり、高揚させたりと精油により特徴は異なる。


しかし、日本で老女にラベンダーを使った足のトリートメントを行うのはどうだろう?

ラベンダーを使う目的がリラックスを主にしたものだとしたら?

前出のイギリスの女性のように

「懐かしい」

という感情を引き出すだろうか。


日本の懐かしい匂いって…なんだろ?


蓬、水仙、沈丁花、菊…

線香、キンチョール、バスクリン、牛乳石鹸…


あっ(・・;)

トシガ、バレル…




最近は柚子、ハッカ、金木犀など、日本人が親しんでいる精油が作られていることが、とても嬉しく感じます。


あなたがもし、

重病の時や絶望の時、包まれたい懐かしい匂いって、何ですか?  

Posted by ノア at 00:41Comments(6)