2010年09月11日

映画『楢山節考』(1983)

昔見たけれど、詳細を覚えていないDVD『楢山節考』を観ました。

映画『楢山節考』(1983)

いわずと知れた『姥捨て山伝説』です。

ご存知ない方は立派な粗筋が多数、ネットに書かれてあるので、検索してみてください。

(^^;

姥捨て山伝説は真偽諸説あるけれど日本各地に地名、山名とともに残されています。


昔、貧しい山村では長男だけが結婚し、次男以下は『まびき』か生涯独身の労働者でした。

女は『まびき』か早々に嫁ぐか売られました。

老人は70を越えると二度と帰れない神の山に行くのです。
映画『楢山節考』(1983)
赤ん坊も年寄りも数を調整されました。

生きていくために。

映画『楢山節考』(1983)

この映画は実際に深い山奥で撮影されていて、豊かな自然、動植物の生と性が驚くべき静寂と情熱を見せてくれます。

人間も今と違い、世界の生態系に従って生きています。

人間とて死ねば昆虫やネズミやカラスの糧となります。

そんな昔、人間が動物と違うのは、命を繋ぐ本能以外の感情。


動物は命(子孫)を繋ぐために子や親や同胞を犠牲にすることを躊躇しません。

人間は躊躇し、悩み、苦しみ、哀しみます。

映画『楢山節考』(1983)

それだから、人は現在のような赤ん坊や年寄りを『まびき』しないで暮らせる世界を目指した。

結果、、人間だけが地球の生態系から外れるばかりか、破壊すらしている今、、、


もう1度、この映画を見て生命を考えてみませんか?

赤ん坊を減らすとか、年寄りは自分から死期を考えてと主張したいのじゃないので誤解しないでくださいね。

一部の人々が言うように原始生活に帰ろうというのでもありません。



『まびき』のない世の中を創ろうとして(他の目的も多々あります)出来た現在ですが、同じテーマで今と違う世界を創造できたはずなのです。


何を求めて創造し、人は現在に至ったか。


今でも、人は、新たに未来を創造できる。



※映画のために自らの歯を抜いた坂本スミコの凄さ。
40代の緒形拳のかっこいいこと!!
惚れちゃいました(^^)



Posted by ノア at 20:17│Comments(2)
この記事へのコメント
坂本さんの逸話は凄いよね。
現在、熊本に住んでいらっしゃるみたいで、今度東京キューバンボーイズのオアシス公演でゲストボーカルとしてみえるらしいです。
Posted by タロー at 2010年09月11日 21:29
タロー様
そ〜なんですね!!!
って、御年、いくつなんでしょ?
Posted by アミトの『あ』 at 2010年09月13日 20:02
 
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