2009年08月27日

88歳、挑む

今朝の1番客は1年半ぶりのA子サン。

「いや〜元気だったもんで、ご無沙汰してしまって。」

(・・;)、いつも明るい。

手押し車を邪魔にならない場所に置くと

「88になりまして。」

と、カラカラ笑う。

1000円引きキャンペーンを告げると。

「おおっ。ボーナスやな。ボーナス!」

と、笑う。


毎週木曜は『あ』の1人舞台。

知っているかのように今まで語らなかった話題が延々と続く。

テーマは酒。

50で飲酒を始めた彼女は38年、休肝日をもたなかった。
家で呉服を縫いながら、何時間も飲み続ける日々。

しかし、頭痛も二日酔いも経験がないらしい。

酒を焼酎にして、すごく薄め、ひと口飲んで家事をしたり、また飲んで仕事をしたり、間を置いて…と、それでも7杯を超えたりするから、水を飲んだり濃い茶を飲んだり柿を食べたりするそうだ。

1年に1度の肩凝り以外は薬もサプリメントもとらず、20からの習慣の2食、粗食のせいもあってか頑健。

毎日、片道5キロの道程を府内町の神様のもとへむかい歩くA子サン。

88を機に挑戦をした。


『ひと月の禁酒』


38年、初の休肝日。


A子サン「飲まんと元気が出らんし、日が経ちませんわ。けど、つらくないんですわ。つらいことは続きません。
9月10日が解禁です。もう半月もない。
楽しみで楽しみで、1人でニヤニヤするんです。」


彼女は神様に酒ビンを預けて頑張っている。

永久的な断酒ではなく、1ヵ月の挑戦。


A子サン「今から、何かに挑戦をして何が出来るかとも思った。
けど、10日がきたら、私、自信がつく。
38年、しようと思って苦しんで出来んかったことが、今、出来てるんです。
1日も無理なことが、今、はじめて半月以上も出来とる。」


A子サン「なんでもね、心の持ちようです。私は悔しいと思っても、悔やむことはないんですわ。」

ちなみに、彼女は飲酒にツマミをとらない。

チョコか飴を口にいれたまま、酒か焼酎の水割り(氷りぬき)を飲む秘策を伝授してくれた。


酒、男、人生…。


88の言葉には「実体験」という根拠がある。
見栄を払っても威厳が残る「真実」がある。


若い(彼女からすれば)私のことを問わず、たしなめず、何かしら私に必要そうに感じることを「自分史」から器用に抜き出して語る。

彼女が最も熱く語ったのは恋と酒。


A子サン「100まで生きるやろうか?」

と笑う彼女に

あ「1年半に1度のペースでは、次回は90ですよ。100なんて軽い軽い。」

と答えると


A子サン「90?……?
あ〜確かに90が近いです。けど、90なんて…うそみたい。」


あ「皆さん、気持ちは18のままって、言いますよね。」

私の言葉に微笑んでうなずいたA子サン。



10日が私も待ち遠しい。
早速…伝授されたことを実践。
チョコか飴か迷った結果…
88歳、挑む





Posted by ノア at 22:22│Comments(2)
この記事へのコメント
σ( ̄  ̄〃)も人間ドック以外は飲み続けてたけど、ふと、『飲まなくても大丈夫なのか?』と毎日飲んでたのを辞めた(○・`д・)ノ ダー!!

今は週に1回飲むくらいだなヽ(´▽`)ノ
かえって酒の味がわかるようになたかな?w
Posted by みよ at 2009年08月28日 06:09
みよ様
素晴らしい!
Posted by アミトの『あ』 at 2009年09月21日 21:39
 
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