2009年06月03日

哀しみの表現

「格子戸を、くぐり抜け…
♪」

中年期の方なら、わかる歌詞である。

これを書いた方は
「安井かずみ」


彼女の親友である加賀まりこが
「格子戸は、くぐりぬけないわよ!」
と、言ったのが印象的だ。


数奇な運命を辿った作詞家、「安井かずみ」を調べると

私の年代ならでは…
マクロス
「愛・覚えていますか」
を書いていたことに驚く。作曲家の夫・加藤和彦との数ある合作の一つ。

波乱な人生の末に結ばれた二人が作詞、作曲した名歌である。


さらに、安井かずみさんは、教科書にも載る「ドナドナ」の日本歌詞をつけた方である。


大変、純粋で美しい彼女を現世から奪ったのは、肺癌。

私が、このブログに書きたかったことは、ここから始まる。

哀しみの表現

肺癌というのは、息が苦しい病である。

ゆえに、2歳半からの喘息キャリアである私が過剰反応するのかもしれない。

しかし…

私の胸を長く打っているのは、歌詞でなく、本人の記した次の詩のような日記である。



『11月8日(死の5ヶ月前)』

悲しみはグレイの塊になって
お腹の底にズシーンと…


から始まる日記だが、

上のフレーズば、何かしら忘れない。



『悲しみは、グレイの塊になって、お腹の底にズシーンと…』


これは、彼女にとっては『肺癌』の比喩だろう。


深く…

自分では如何ともできない悲しみや不(負)のすべてを、これほど素晴らしく喩えられる人がいたことに驚く。


似て非なる話だが、

恐れ多いが、美智子様を
『ウーンテッド・ヒーラー』
と呼んだ心理大家がいる。

美智子様は、自身が傷つかれてこそ、皆の悲哀・不運を理解し、癒す。


自身は辛かろうが…。

世の中、素晴らしい救世主は常にいるものである。



ありがとう!愛
安井かずみ(著)






Posted by ノア at 00:11│Comments(3)
この記事へのコメント
(*゚д゚*)ホホゥ
そういう人だったのかぁ(  ̄ - ̄)

σ( ̄  ̄〃)は歳とってから気管支炎になってしまいました( ̄ェ ̄;)
タバコもすっげ吸ってたが、もうやめてしまいましたねぇ
まぁ何であれ、病気は苦しいものです。
Posted by みよ at 2009年06月03日 06:54
私の城下町~♪ご無沙汰ッス。
安井かずみ・・名前だけは知ってた
けど、肺癌で亡くなられたのだねぇ。
今 あなたの声が聞こえる~♪
オラも気管支が弱い方だから、そろそろ
禁煙を再開しまひょかね~。
Posted by ヤイころ at 2009年06月04日 19:16
みよ様
病気も悩みも当人にしかわかりませんし、身代わりにもなれません。
お身体、大切になさってください。


ヤイころ様
禁煙ですか(^^)
応援いたします。
Posted by アミトの『あ』 at 2009年06月07日 19:40
 
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