2011年07月09日
映画『星守る犬』
映画『星守る犬』を観てきました。

どんな話かは前記の「漫画『星守る犬』」を読んでください(^^)
映画、綺麗でした。
泣けちゃいます。

秋田犬のハッピー、西田敏行の『お父さん』、雑種のクロ、三浦友和 の『レストラン店主』
すんごいピタリ役で、素晴らしいです。
ただ、映画のストーリーは漫画とはテーマがずれちゃった残念感があります。
これは、犬と『お父さん』の映画であって欲しかったです。
この映画を一言で現すと
『家出女子高生と草食男子の社会復帰の旅・恋愛』
…でした。
以下、残念なので愚痴ります。映画と漫画を見てない人にはわかんないですが、すみません…
映画のストーリーは
放置車中で行き倒れた身元不明の男性…横には犬の死体
その死後処理をする役所の奥津が、
わざわざ身元を隠す処理をして、愛犬とともに死んだ男性に何かを感じ
導かれるように『お父さん』の軌跡をたどる旅に出る。
そこにアイドル目指す家出女子高生が20代の奥津の車に乗り込み「誰かにいてほしい」と何日も寝食をともにする。

調べるうちに犬とお父さんは決して、どうしようもなく、諦めての行き倒れでなく
命つきるまで精一杯、大切な互いのために生きた。

社会に背を向け、自由に生きたふたり…

それを悟った結果、
愛するものを大切にする幸せを学んで
女子高生は自分を殴る義父と義父にラブラブで娘をかまわな母親のいる家に帰る。
なんて…
なんかなぁ…
原作だと奥津は50歳ぐらいで、だからこそ同年代のお父さんと犬に何かを感じて自分を取り戻す旅に出る。
女の子なんて登場しない。
奥津役の俳優は、脚本で奥津が女の子に恋愛感情を持つようにあるのが原作に合わないと
監督に談判したそうで…
だから、一層、女の子の存在意味がなく…ないのに準主役になっている。
それに、それに、
映画では死体発見時、男性は死後半年、犬は死んだ直後だけれど
原作は『お父さん』は死後1〜1年半、ハッピーは死後3ヶ月です。

つまり、映画ではハッピーは半年、死んだ『お父さん』が起きるのを待って、離れずに傍にいたわけだけど…
原作では、季節の移り変りをみても『お父さん』の死後、ハッピーが待ってたのは1年3ヶ月にもなるの。
その年月…どうして短くしちゃったのかなぁ……
う〜ん…
う〜ん…
原作を読んでない人は映画を素直に堪能してください。
原作を読んだ人は…
『お父さん』とハッピーとクロと三浦友和だけ観て号泣しましょう。
それだけで価値ある映画です。
そして…原作を読んだ人も読んでない人も
映画を観たあとに、原作を読んでください。
泣いて泣いて…
なんか力が湧いてきます。

『星守る犬』とは、
犬が星を物欲しげに見続けている姿から、
手に入らないものを求める人のことをあらわす。
望んでも、望んでもかなわないから
望みつづける
人は皆
生きてゆくかぎり
『星守る犬』だ
〜村上たかし『星守る犬』

どんな話かは前記の「漫画『星守る犬』」を読んでください(^^)
映画、綺麗でした。
泣けちゃいます。

秋田犬のハッピー、西田敏行の『お父さん』、雑種のクロ、三浦友和 の『レストラン店主』
すんごいピタリ役で、素晴らしいです。
ただ、映画のストーリーは漫画とはテーマがずれちゃった残念感があります。
これは、犬と『お父さん』の映画であって欲しかったです。
この映画を一言で現すと
『家出女子高生と草食男子の社会復帰の旅・恋愛』
…でした。
以下、残念なので愚痴ります。映画と漫画を見てない人にはわかんないですが、すみません…
映画のストーリーは
放置車中で行き倒れた身元不明の男性…横には犬の死体
その死後処理をする役所の奥津が、
わざわざ身元を隠す処理をして、愛犬とともに死んだ男性に何かを感じ
導かれるように『お父さん』の軌跡をたどる旅に出る。
そこにアイドル目指す家出女子高生が20代の奥津の車に乗り込み「誰かにいてほしい」と何日も寝食をともにする。

調べるうちに犬とお父さんは決して、どうしようもなく、諦めての行き倒れでなく
命つきるまで精一杯、大切な互いのために生きた。

社会に背を向け、自由に生きたふたり…

それを悟った結果、
愛するものを大切にする幸せを学んで
女子高生は自分を殴る義父と義父にラブラブで娘をかまわな母親のいる家に帰る。
なんて…
なんかなぁ…
原作だと奥津は50歳ぐらいで、だからこそ同年代のお父さんと犬に何かを感じて自分を取り戻す旅に出る。
女の子なんて登場しない。
奥津役の俳優は、脚本で奥津が女の子に恋愛感情を持つようにあるのが原作に合わないと
監督に談判したそうで…
だから、一層、女の子の存在意味がなく…ないのに準主役になっている。
それに、それに、
映画では死体発見時、男性は死後半年、犬は死んだ直後だけれど
原作は『お父さん』は死後1〜1年半、ハッピーは死後3ヶ月です。

つまり、映画ではハッピーは半年、死んだ『お父さん』が起きるのを待って、離れずに傍にいたわけだけど…
原作では、季節の移り変りをみても『お父さん』の死後、ハッピーが待ってたのは1年3ヶ月にもなるの。
その年月…どうして短くしちゃったのかなぁ……
う〜ん…
う〜ん…
原作を読んでない人は映画を素直に堪能してください。
原作を読んだ人は…
『お父さん』とハッピーとクロと三浦友和だけ観て号泣しましょう。
それだけで価値ある映画です。
そして…原作を読んだ人も読んでない人も
映画を観たあとに、原作を読んでください。
泣いて泣いて…
なんか力が湧いてきます。

『星守る犬』とは、
犬が星を物欲しげに見続けている姿から、
手に入らないものを求める人のことをあらわす。
望んでも、望んでもかなわないから
望みつづける
人は皆
生きてゆくかぎり
『星守る犬』だ
〜村上たかし『星守る犬』
Posted by ノア at
16:28
│Comments(2)
2011年07月09日
漫画『星守る犬』
『星守る犬』
この漫画、オススメです。

…あらすじ…
不況と心臓病で職と家族を失くした『お父さん』は全財産と愛犬ハッピーを車に乗せ南の故郷めざす。
途中、財布を盗まれ病気も悪化した『お父さん』はハッピーと共に人の立入らない山奥で車を停め終点とした。
人間社会で保護を受ける道を選ばなかった。
それから半年後に『お父さん』永眠。
ハッピーは『お父さん』の死が理解できず、起きるのを1年以上も待ち続けて永眠した。
ふたりが死後の世界で再開して星の海へ散歩に行くシーンで話は終わる。

他に、ハッピーの双子の弟犬の話、財布を盗んだ子の話、死後の処理をした奥津の話が続編である。
決して可哀相な話じゃないのです。
楽しく、いさぎよく、自由な2人が羨ましく感じるのです。
互いに愛し、必要とする彼らには財産なんてなくてもいい。
と〜っても幸福なの。
こんなに何もないのに幸せな2人を見せられたら…
家も仕事も家族もいる私は、大切な存在が沢山いるはず。
このふたりでさえ、当たり前に家も仕事も家族もいた頃は幸福に気付いてませんでした。
幸せに気付いて生きれば過酷な生活をした『お父さん』&『ハッピー』より遥かに幸せになれるはず。
それは特別な何かが必要なのでなく今のままで全て持っているもの。
大切なものに気付きさえすれば誰でも幸せなの。
その時点で、一番幸せな人生の最期を自分で選択した『お父さん』。
社会では敗者だけれど、『お父さん』の最期は勝者だったと考えます。

作者、村上さんも
『「廃棄車両の中に男性の遺体、足下に犬の死体も」
というニュースをもとに描きました。
その時は可哀相な行き倒れと思ったけれど、
だんだん、あの男性はそんなに不幸じゃなく、
しがらみから解き放たれて自然の中で自由で、
慕ってくれる犬と暮らして幸せだったろうと思うようになった。』
と話しています。
読んだ人に
『恐れずに大切なものを愛す』
力をくれる。
そんな、素晴らしい漫画です。

本編、続編の2冊とも読んでみてください。
沢山、沢山、泣きますよ。
泣く本は、読んだあとに気持ちが落ち込むのですが、この本は、気持ちがあがります。

(^^)
この漫画、オススメです。

…あらすじ…
不況と心臓病で職と家族を失くした『お父さん』は全財産と愛犬ハッピーを車に乗せ南の故郷めざす。
途中、財布を盗まれ病気も悪化した『お父さん』はハッピーと共に人の立入らない山奥で車を停め終点とした。
人間社会で保護を受ける道を選ばなかった。
それから半年後に『お父さん』永眠。
ハッピーは『お父さん』の死が理解できず、起きるのを1年以上も待ち続けて永眠した。
ふたりが死後の世界で再開して星の海へ散歩に行くシーンで話は終わる。

他に、ハッピーの双子の弟犬の話、財布を盗んだ子の話、死後の処理をした奥津の話が続編である。
決して可哀相な話じゃないのです。
楽しく、いさぎよく、自由な2人が羨ましく感じるのです。
互いに愛し、必要とする彼らには財産なんてなくてもいい。
と〜っても幸福なの。
こんなに何もないのに幸せな2人を見せられたら…
家も仕事も家族もいる私は、大切な存在が沢山いるはず。
このふたりでさえ、当たり前に家も仕事も家族もいた頃は幸福に気付いてませんでした。
幸せに気付いて生きれば過酷な生活をした『お父さん』&『ハッピー』より遥かに幸せになれるはず。
それは特別な何かが必要なのでなく今のままで全て持っているもの。
大切なものに気付きさえすれば誰でも幸せなの。
その時点で、一番幸せな人生の最期を自分で選択した『お父さん』。
社会では敗者だけれど、『お父さん』の最期は勝者だったと考えます。

作者、村上さんも
『「廃棄車両の中に男性の遺体、足下に犬の死体も」
というニュースをもとに描きました。
その時は可哀相な行き倒れと思ったけれど、
だんだん、あの男性はそんなに不幸じゃなく、
しがらみから解き放たれて自然の中で自由で、
慕ってくれる犬と暮らして幸せだったろうと思うようになった。』
と話しています。
読んだ人に
『恐れずに大切なものを愛す』
力をくれる。
そんな、素晴らしい漫画です。

本編、続編の2冊とも読んでみてください。
沢山、沢山、泣きますよ。
泣く本は、読んだあとに気持ちが落ち込むのですが、この本は、気持ちがあがります。

(^^)
Posted by ノア at
15:28
│Comments(0)