クリスマスプレゼント

ノア

2010年11月18日 12:20

クリスマス月の近いトキハの玩具売場には、実物の食器そっくりな…はたまた実際に使える「ままごと道具」が並んでいます。

その昔、土で団子をつくり、葉っぱや木の実を平らな石に綺麗に盛り付けて遊んでいたなぁ。

もちろん当時も本物みたいな高級玩具、いくつか持ってたなぁ。


科学素材の本物そっくりなオニギリと
土で握ったオニギリと

どちらが楽しく「ままごと」できるかなぁ?


土のオニギリは…どの土をどうしたら固く団子にできるか…
木の実は実際に、少しだけ噛んで吐き出したり。。。

土の団子はミタラシだったり、三色だったりするけれど、本物そっくりなミタラシ団子は三色団子にはならない。



男の子達は棒切れを剣だと言い、バスタオルをマントに正義のヒーローになった。
そして、友達と戦い、勝者は小さな王国を支配する。傷だらけの泥んこは英雄の勲章で、親から聞かれても自分で転んだとうそぶく。


今は、テレビ画面に向かえばタオルでなく本当のマントをまとった超カッコいいヒーローになれる。
その自分がボタン操作だけで世界でも宇宙でも制覇できる。
時には友達と並んですわり、ともに世界制覇に挑む。

傷がつかない代わりに筋肉もつかない。


棒の剣と本物の画像剣。

どちらも楽しい。

ならば何故に今、ゲームやテレビよりになるのかなぁ?


リアルなものは大人目線で楽しい玩具な気がします。


大人は友達と土オニギリを食べたり、バスタオルを羽織って遊んだりはしません。

ヒーローになったつもりで振る舞い、寝るまでヒーローでいることも、将来ヒーローになることも大人にはありません。

未来夢でなく、未来への擬似体験でもなく、遊びの仮想世界なのです。


大人は仮想体験を経て、ごっこでない現実に生きています。


ゲームやOL向けぬいぐるみ…

リアルで人から笑われない遊びは大人の遊びだと思います。

そこには、現実では決してかなわない、ありえない空想の自分がいるから…。


子供の遊びは大人になる仮想体験を含んでいます。

将来なりたいものや好みを試行錯誤空想できる。

それにはリアルでないもののほうが適している気がします。


例えば、本を読んで話の中の美人を想像する。

それには自分の好みがかならず反映されます。

でも、先にアニメーションを見てしまって本を読むと、話の中の美人は自分で想像することはありません。


お姫様とはどんな言葉使いで、どんなドレスで、どんな匂いがするのか

王様とはどんな立ち居振る舞いで部下を率いるのか


石が包丁や皿に、

箱がアタッシュケースやピアノに

孫の手が剣や銃や魔法の杖に


想像回路が豊富なほど、いざという場でマニュアルの物がなくても代用や応用をみつけられます。

あれが無いからできないという結論には容易にはなりません。


想像する力を

子供は、使うほどに何か豊かになる気がするのだけれどなぁ…




私がほしいのはコレ(^^)
カワイの木製トイピアノ32鍵(25でなく32鍵(^^))
…自腹だな^^;