骨盤矯正…?

ノア

2010年02月08日 14:39

「骨盤、歪んでませんか?」

「骨盤、開いてませんか?」


骨盤!骨盤!
と、
皆様、骨盤にすごく関心がおありです。


それも無理ないか〜

「肥満は骨盤の歪みが原因だった」

「骨盤の歪みで肩凝りが!」

などと…ダイエット本や健康雑誌に「骨盤」の文字を多々、見かけますよね。

以前にも書きましたが、、、


皆様、たまごが先か鶏が先か…??


骨盤ばかりが悪者になっておりますが…

ほとんどの場合、犯人は骨盤ではありません。



骨盤が歪むのでなく、骨盤の位置が歪むのです。



それでは試しに

直立してください。

そのまま、右足だけを膝を曲げずに爪先立ちします。

どうですか?


骨盤(の位置)は右上がりに歪んでいます。


では右足も左と同じように踵を付けましょう。

骨盤は歪んでません。


整体やカイロで骨盤矯正しなくても、自力で左右の骨盤の高さをあわせること、できますよね?


ただ、人の体は学習能力が高く、姿勢や体の使い方を持ち主の意志と関係なく記憶していきます。


右の骨盤を上げるくせがあれば、くせがつきます。

骨がすり減ったり、筋が癒着したり、筋肉がアンバランスになります。

そうなると自力でなおすには根気が要ります。


鏡やホームビデオで厳しくチェック…

すると、かなり改善されます。


ただし、筋肉やコリなどがあると良い姿勢が痛く感じたりします。


そこで、筋肉を弛めたり関節まわりに癒着した筋を弛めたりして良い姿勢をとりやすくサポートするのが整体などの手技、私達の仕事です。

繰り返し正しい位置に近い状態を教えたり戻したりしてサポートします。



「骨盤が歪んでいるから右肩が下がって凝るんです。」


はい。そうですね。確かに骨盤も肩も歪んでいます。


しかし、それでは石に躓いて転んだ子供と同じです。


転んだのは


石があったのが悪いのですか?


石があったのが悪いと思っているかぎり、道の石を誰かにどけてもらいつづけなければいけません。


石に躓かないように自分が気を付ければ、人の手も借りず、躓くこともありません。


人の体は学習します。

そうしているうちに無意識でも石に注意し躓かない生活をおくれるようになります。



ただし、躓きすぎて怪我をしすぎたり、治らない傷を負った場合は自力ばかりで頑張らず、適度に他人の力を借りることも大事です。